映画公開も一段落して、「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」とか
宣伝ぶちあげて期待感を煽っていたが、見ると全くどうしようもない(というか)
許せない映画だった。
感想の前に、前提として私はkingのファンである、何故かと言うと
彼のストーリーテラーとして「恐怖を創る」手腕は驚異的だからだ。
その「恐怖を創る」手法とは日常を丹念に積み上げ、そこに非日常を
「擦り寄らせる」のだ。
擦り寄った非日常は日常を揺さぶり強烈な不安となる、それは
「我らが共有していると思い、ヨリドコロとしていた」物の外皮をそぎ落とし
その正体を白日に晒してしまう絶望にも似ている。
そんなことは彼のファンであれば常識であろうし、それを映像とリズムが限定される
「映画」の原作として採用され続ける「挑戦の対象」なのも納得できるが、ハードルは
とても高い。
そんな中、タラボン三度目の正直「The Mist」なのだが、まず開始早々
湖畔の一軒家の主人公の家が嵐に遭い、庭の木が倒れて
家の窓を叩き割る。
映画では何かの不吉なことの始まりを暗示するようなエピソードとして
処理されているが、原作では主人公が後々まで
その事を心配し続けることになる
「妻は大丈夫だろうか、テラスの窓が割れて開いたままだ」と。
開始早々からそういった大切な「仕掛け」を消化出来ぬまま物語は説明っぽく進んだ
スーパーのオネイちゃんはダレ?
仲が良くなりかけていた理知的なお隣さんは早々スーパーを出てゆくだけ?
何で薬局行くの?
なにより置いてきた奥さん心配じゃないの?
等と気になることはそのままに後半突入、そして、私を震撼させた事が起こった。
それは主人公が息子とスーパーで不安な中ひと時の睡眠を取ろうとしたときの事だ。
突然、主人公の子供(息子)が言うのだ
「おとうさん、大切なお願いがあるの、怪物に僕を殺させないで」
…は?? ああ邦訳が間違っているのかな?「~僕は怪物に殺されるの?」とかか?
こんなセリフ原作にあったか?いやなかった…。
そして驚愕のラスト。
ココのところからネタバレになります。
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