シニアとよばれて

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2010年 04月 26日

This is It <怒ってないよ、愛だよ。>

 Michael Jacksonの「This is It」。一応ドキュメントである、であるが、舞台構成をなぞる形でリハーサルの様子をまとめた「だけ」のものだった。
 年齢に逆らう様に切り詰められた身体には生気が無く、あくまで「リハーサル」なので本気で歌い、踊る事も無いものの集積、オーディエンスとの一体感や相乗効果の片鱗もヨスガも見て取れない。
 中でもスタッフの過剰な気の使い様は並みではなく

「もう一度やってみようか?Michaelがよければ」
「…うんいいよ」
「違うよ、もっとテンポは遅く!…いまのは怒ってないよ、愛だよ」
「分かった、Michaelの言うとおりもう一度やってみようか?」

 腫れ物に触るような空気に「彼」一人が困惑している様で、慣れている様で、あきらめている様で、およそ刺激的ではない。

 インタビューも「彼」を賞賛するものばかりで予測の域を出ない。

 要するに本編鑑賞後のオマケメイキング用ビデオのみ見せられた「不満感」のみ残るものだった。
 こんなものを完ぺき主義といわれる彼は「作品」と呼んだのだろうか?
 「彼」を取り巻く商業主義の亡者どもが死して尚利用している様(サマ)がリアルに証明されているようで心底ウンザリしてしまう。そういう意味では「ドキュメント」であろう。

 しかし、私の記憶に残る事が一つだけある、「怒ってないよ、愛だよ」だ。
 勝手に解釈すると「一生かけて信じる事ができない(できなかった)悲壮感」とでも言うべきだろうか…。
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by nunuyoshi | 2010-04-26 02:11 | 映画のココロ


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