シニアとよばれて

nunuyoshi.exblog.jp
ブログトップ
2010年 06月 06日

お前は出るな!

 古都のお客様、突然当社に電話をかけ、工事を依頼してきた、話を聞くと営業は対応し驚いた事に図面と他社の見積もりと小切手を持ってきた。
 「受けていただければ、この小切手をお渡しします、困っています、工事をお願いします」という依頼だった。
 その数千万の工事を数度の打ち合わせを経て薄い粗利になる事が予想されたので一度断ろうとしたが、先方の社長は食い下がり、結果、その社長の真剣な態度にホダサレ受注の運びとなったのが3ヶ月程前だった。
 工事途中から度重なる変更、追加が依頼され徐々に様子が変わる社長の前で、工事は難航を極め、設計、営業担当は離れて行き、一人の制作管理者だけがその渦中にい続けた。

 竣工後、かかった金額を総計するとトンでもない赤字になると判明した時点でその制作管理者は抱えきれない重圧を担いつつやっとの思いで営業担当者に報告した。
 「かなりの人物」とその営業担当者は形容しつつ何故か僕に相談をした、一緒に来て追加交渉して欲しいとの事だった。
 概要を聞き、自分の上司に交渉にあたる旨を報告すると
「なんでオマエが出るんだ、営業の範疇だから営業に任せろ!」
といわれたが相手を「見たい」一心でとりあえず行くことにした。

 予想通り追加交渉は「都度の金額提示も無く、後からこんな追加金額をご提示されてもビジネスとしておかしいですよ」としたり顔の社長は苦も無く突っぱねた。
 交渉途中でトイレに立ち、手を洗っていると鏡に太った白い蛇がこちらを見ているのが見えた。
「!」と振り返るとこちらをじっと見つめている件の社長だった。
 その後10分廊下で二人で話すこととなったが相手は私を推し量っているようだった。
「工程も伸びて、営業保障をして欲しいぐらいなんですよ。未だに工事に納得できないこともあるのですから、ここは互いに収めることで落ち着きませんか?」
 (わぁ!きもちわるぅ…と思いつつ)
「んーもしそうであるなら、金額をお教え下さい」

 暫く交渉は続き、訴訟事にもなるかもしれないが良いチャンスになるかもしれない。
 
[PR]

by nunuyoshi | 2010-06-06 05:06 | しごとのこと | Comments(0)


<< ココで解任      人にやさしく >>