2010年 07月 20日
つかこうへいと僕との間には劇作家とファンという事でしか繋がりは無い、しかも熱心とは言えないファンだった。 じつは、いつも心に太陽を、鎌田行進曲、飛龍伝、かけおち83、広島に原爆を落とす日、熱海殺人事件など見たり読んだりしたものは少なく、更に生で舞台を見られたものは皆無なのだ。 それでもファンなのだと何故いうのか?というと「舞台芸術」の一端に、と言うより作者と演劇者、それと観客、舞台空間がその時間だけ何かを確かに「創った」という手応えを実感させてくれた初めての人だったからだ。 それでは何故「手応え」なのか?それは「その空間に居合わせなかった悔しさ」だろう、テレビや本やDVD等で追(擬似)体験はできるものの、やはり何かがいつも不足していたのだ、その芸術であったものの一端を感じ取れない(焦れた)不足感が僕の中で「手応え」になったのではないかと思う。 それを、遂に本当に実感できる時間を手に入れる事は出来なくなった。 これからは未だ知らない作品を残る人生の中で少しずつ目にしてゆくだろう、それは僕にとって幸せな事であり、残酷な事でもあるのだ。 安らかにお眠り下さい。
by nunuyoshi
| 2010-07-20 02:02
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